特約付預金ガイド
特約付きの預金とは、通常の定期預金に対して一定の特約事項が付帯されているものです。ここでは、円定期預金と、イーバンク銀行が提供している満期特約定期預金「アコーディオン」という定期預金でその違いを検証していきます。
(06年8/31時点)
定期預金と満期特約定期預金の違い
まずは、簡単にそれぞれの相違点を挙げてみましょう。
- 定期預金に対して、満期特約定期預金の金利ははるかに高い。
- 定期預金は途中解約時してもペナルティ金利(普通預金よりも低い金利)が適用されるだけ。
- 満期特約定期預金は途中解約すると、場合によっては元本割れをする可能性がある。
以上が、定期預金と満期特約定期預金の具体的な違いです。
満期特約定期預金の具体的商品性
イーバンク銀行が提供している満期特約定期預金「アコーディオン」という商品の具体的な商品性を見ていきましょう。他行で行なっている各種満期特約定期預金もほぼこのアコーディオンと同じ商品性です。相違点がある場合はその都度解説します。
まず、満期特約定期預金とはいわゆる満期日について特約がついている預金商品です。例えば、このアコーディオンの場合、満期は5年ですが3年経過した段階でイーバンク銀行側の判断により3年を満期日とすることができるという特約がついているのです。
また、新生銀行などが提供している満期特約定期預金については、満期は5年ですが5年経過時に新生銀行の判断により満期を10年まで延長する事ができる。という特約がついているのです。
このように、満期特約定期預金の大きな特徴は満期日が固定ではないということです、金利情勢などによって銀行側が満期日を定められた範囲内で変更する事が可能になっているわけです。
これはどういうことかというと、例えば現在満期5年で3%の定期預金。といったらたくさんの人は「えっ、そんなにたくさんの金利をくれるの?」と思うでしょう。でも、ゼロ金利が解除されたように、今後日本の金利は上がっていくかもしれません。
そして、3年くらいたったときには、普通の定期預金で5%の金利がついているという可能性もあります。普通だったら、さらに高い金利が付くのだったら預金の預け買えをしても良いと考えるかもしれませんが、満期特約定期預金の場合は途中解約が原則認められていませんので、それができません。
無理に解約しようとすると、ペナルティで大きく元本割れする可能性もあります。
しかも、市場金利が上がっている場合、満期特約定期預金の満期は延長される可能性が高くなります。これには、理由があるのですが、非常に複雑な話となるので、ここでは解説しません。
また、なぜペナルティで元本割れするのかというと、満期特約定期預金は通常の預金とは異なり、金融派生商品(デリバティブ)を利用して預金者から集めたお金を運用しています。そのデリバティブが運用されるにはあらかじめ定めてある預金期間にお金を預けていないと期待するリターンが得られないようになっています。
そして、その損失額は現在市場金利が上がっているほど大きくなるようになっているので、例えば、預金設定時の金利が1%、解約時も1%でしたらあまり大きな元本割れはありませんが、設定時が1%、設定時が3%というように大きく金利が変動していた場合は多額の元本割れをする可能性があります。
満期特約定期預金は、「将来の金利上昇による預金機会を放棄する代わりに、現在の水準よりも高い金利で預金ができるという金融商品なのです。 |